メタ社の屋上庭園はなぜある？歩行が生産性を上げる
- 橋 高
- 4月12日
- 読了時間: 3分
更新日：6 日前
「歩くオフィス」が生む創造性――メタ社の屋上庭園に見る働き方の新常識
シリコンバレーのテック企業では、社員の創造性と生産性を引き出すために、オフィス環境にも独自の工夫が凝らされています。中でも注目を集めているのが、メタ社（旧Facebook）の屋上庭園です。これは単なる癒し空間ではなく、「歩くことで脳が活性化し、創造性が高まる」という考えに基づいて設計されています。
なぜメタ社は“歩けるオフィス”を作ったのか？
メタの本社は、世界的建築家フランク・ゲーリーが手がけた建築で、最大の特徴は屋上が広大な庭園になっていること。社員は自由に散歩でき、カフェやベンチが点在する自然に囲まれた空間で、リラックスしながら歩くことができます。
創業者のマーク・ザッカーバーグは、「歩きながら考え、議論できる環境」を大切にしています。彼はウォーキングミーティングを好み、歩くことがアイデアや発想を刺激すると考えている経営者のひとりです。
歩くことで創造性が高まる理由
スタンフォード大学の研究によると、歩くことで創造的思考が60％も向上することが分かっています。歩行は血流を促進し、脳の前頭前野を活性化。この部位は、創造性や意思決定に深く関わっており、歩いているときのほうが新しいアイデアが浮かびやすくなるのです。
座りすぎは、生産性の敵？
一方で、長時間座りっぱなしの生活は、血流の停滞や脳の酸素不足を招き、集中力や生産性の低下を引き起こします。さらに、1日8時間以上座っている人は、寿命が縮むリスクがあるとも報告されています。
「歩くオフィス」を取り入れる企業たち
メタ社だけでなく、GoogleやAppleなど他のシリコンバレーの大手企業も、歩くことを意識したオフィス設計を取り入れています。
Google：キャンパス内に広い歩道や緑地を整備し、自然の中で思索できる空間を提供。
Apple：「Apple Park」は円形の構造で、社員が自然に歩き回れるようデザインされており、外周には全長約1.5kmのランニングコースも。
これらの企業に共通するのは、「座る時間を減らし、歩く時間を増やす」ことで、社員の発想力・集中力を引き出そうとしている点です。
あなたも「歩く時間」を意識してみよう
長時間デスクワークをする現代人こそ、「意識的に歩く習慣」を取り入れることで、仕事の効率や創造性が大きく変わります。
•通勤で一駅分歩く
•ランチ後に10分の散歩をする
•会議をウォーキングミーティングに変えてみる
など、無理なく日常に取り入れてみましょう。
「歩くこと」がパフォーマンスを高める時代。
シリコンバレーの成功企業が証明するように、歩くことは生産性・創造性・健康のすべてを底上げするシンプルかつ効果的な習慣です。あなたも今日から「歩く働き方」、始めてみませんか？
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